2017.09.01 金.
軽量Ruby普及・実用化促進フォーラム2017 開会挨拶・来賓挨拶 Vol.01
平成29年9月1日(金)に開催された、福岡県Ruby・コンテンツビジネス振興会議・福岡県主催の「軽量Ruby普及・実用化促進フォーラム2017」の模様をレポートいたします。軽量Ruby = mruby は福岡発の組み込み向けプログラミング言語で、軽量Rubyの最新の開発技術や開発事例、活用方法などを企業の皆様に情報提供するために毎年行われています。
INDEX
- 1. 開会挨拶
- 福岡県商工部 新産業振興課 企画監 見雪和之氏
- 2. 来賓挨拶
- 経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課 企画官 和泉 憲明 氏
- 3. 軽量Ruby普及・実用化促進ネットワーク活動報告
- 福岡県商工部 新産業振興課 企画監 見雪和之氏
- 4. 基調講演1【⾞載組込みシステム開発の現状・動向とmrubyへの取り組み】
- 名古屋大学未来社会想像機構 教授 高田 広章氏
- 5. 基調講演2【Rubyでデータ分析ができる未来】
- 株式会社Speee 畑中悠作氏
- 6. トークセッションQuestion for Matz
- Ruby開発者 まつもとゆきひろ氏
- GMOペパボ株式会社
シニア・プリンシパルエンジニア 松本 亮介 氏(質問者) - 株式会社Fusic 技術開発部門エンジニア 毛利 啓太 氏(質問者)
- 九州工業大学 准教授 田中 和明 氏(モデレーター)
- 7. mrubyを活用した高セキュリティ、実用化可能な世界初のプラットフォームの紹介
- 九州工業大学 准教授 田中 和明氏
- 8. 軽量Rubyの最新活用事例紹介
- NPO法人軽量Rubyフォーラム 事務局次長 石井宏昌氏
- 9. 展示・交流会
- 株式会社Fusic [ mockmock ]他
ーハイアットリージェンシー福岡の2Fリージェンシーボールルームの、天井高くラグジュアリーな空間でゆったりとした雰囲気の中、たくさんの参加者の皆さんが静かに着席し、配布された資料を確認したり、展示ブースを見学などされていました。
皆さんの軽量Rubyへの関心の高さが伺い知れます。
そして間も無くして、アナウンスが入り、福岡県商工部 新産業振興課企画監、見雪和之氏がステージ中央に登場し、開会のご挨拶で『軽量Ruby普及・実用化促進フォーラム2017』がスタートいたしました。
1. 開会挨拶
福岡県商工部 新産業振興課 企画監 見雪和之氏
ーーステージ中央に登場した福岡県商工部 新産業振興課企画監、見雪和之氏は、小川県知事からのメッセージを代読されました。開会挨拶の内容は以下の通りです。
小川福岡県知事のご回復をお祈りしております。
福岡県では開発効率の高いプログラミング言語「Ruby」の強みを組込みシステムに適用させるために、経済産業省の支援のもと、Ruby開発者のまつもとゆきひろ氏、九州工業大学教授田中和明氏を中心に、福岡県の産学官が共同で研究開発し、平成25年4月に「軽量Ruby」がオープンソースソフトウェアとして公表されました。
さらに平成27年7月には人材育成や製品開発をすすめ、ビジネスの創出を加速することを目的に、軽量Rubyに関心のある県内外のIT企業・ものづくり企業が交流する軽量Ruby普及・実用化促進ネットワークを設立。現在、会員数は160を超え、精力的に活動中です。
現在、IoT、ビッグデータ、人工知能といった技術の進化により新しいビジネスの可能性が大きく広がってきており、それをうけて平成28年7月には経済産業省により地方版IoT推進ラボとして、「福岡県IoT推進ラボ」が選定されました。
これは福岡県の強みである、Ruby、軽量Rubyをはじめとするソフトウェア技術、そしてロボットや半導体などのハードウェア技術を組み合わせることで多様なIoT関連製品を創出していこうという取り組みです。
特に軽量Rubyはネットワークやデータベースなどと親和性が高く、IoTを進めるにあたり大きな取り組みになると考えられます。
皆様にぜひ軽量Rubyを活用して地域課題を解決し、県民生活をより豊かにするような新しい製品・サービスの創出に挑戦していただきたいと思います。
2. 来賓挨拶
経済産業省商務情報政策局情報処理振興課
企画官 和泉 憲明 氏
ーー続いて、経済産業省商務情報政策局情報処理振興課 企画官 和泉 憲明 氏より来賓の挨拶です。
まずは、経済産業省の最近のトピック「ソサエティー5.0」をご紹介いたします。
「ソサエティー5.0」とは、人類がこれまで歩んできた「狩猟」「農耕」「工業」「情報」に次ぐの第5の新たな社会「超スマート社会」のことであり、その「ソサエティー5.0」をどのように実現するか、第4次産業革命の技術革新をどのように新しい社会に繋げていけばいいか、という観点で、経済産業省は「Connected Industries」をコンセプトを大事に、世耕(せこう)経済産業大臣のイニシアチブのもと進めております。
この「Connected Industries」では、主に3つの大きな繋がりを重視しています。
- 人と機械(マシーン)がうまく連携することによって人の技術力、実現力をより強くする。
- 業種・国境を越えていろんな企業と連携しながら新たな商品・サービスを作っていく。
- 時間、世代を超えていろんな人達が世代間を超えた技術・スキルを継承していく。
経済産業省では、こういうコンセプトを国内外に発信しながら議論を深めていき、数多くの施策をどんどん発表していって、進めようとしています。
その中で、一つ典型的なものが先ほどの紹介された「IoT推進ラボ」であったり、そういった施策や活動を推進していて、特にIoT関係では、先導的なプロジェクトを発掘したり、AIであったりドローンだったりロボットだったり、そういう研究・開発・実証、最終的には、国際標準化というところを、いかに連動させて加速していくかということを考えています。
IoTという考え方で、経済産業省の情報通信機器課と情報処理振興課が、この7月から情報産業課に集約され、その中でデバイス・情報家電戦略室とソフトウェア・情報サービス戦略室という二つの室を交えて情報戦略の企画官として今、情報収集していまして今日は楽しみにまいりました。
日本のあるべき情報政策の姿として、例えばOSSというキーワード一つにしても、オープンソースの普及なり推進というのは、もう一段落したのではないでしょうか?
OSSのフォーラムの推進は県や民間にかなり行われるようになって来ていて、国としてどうあるべきか、というのはかなり強力な議論が必要だと考えています。
【【Vol.01】はここまで。
まだまだ続きます。
- 1. 開会挨拶
- 福岡県商工部 新産業振興課 企画監 見雪和之氏
- 2. 来賓挨拶
- 経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課 企画官 和泉 憲明 氏
- 3. 軽量Ruby普及・実用化促進ネットワーク活動報告
- 福岡県商工部 新産業振興課 企画監 見雪和之氏
- 4. 基調講演1【⾞載組込みシステム開発の現状・動向とmrubyへの取り組み】
- 名古屋大学未来社会想像機構 教授 高田 広章氏
- 5. 基調講演2【Rubyでデータ分析ができる未来】
- 株式会社Speee 畑中悠作氏
- 6. トークセッションQuestion for Matz
- Ruby開発者 まつもとゆきひろ氏
- GMOペパボ株式会社
シニア・プリンシパルエンジニア 松本 亮介 氏(質問者) - 株式会社Fusic 技術開発部門エンジニア 毛利 啓太 氏(質問者)
- 九州工業大学 准教授 田中 和明 氏(モデレーター)
- 7. mrubyを活用した高セキュリティ、実用化可能な世界初のプラットフォームの紹介
- 九州工業大学 准教授 田中 和明氏
- 8. 軽量Rubyの最新活用事例紹介
- NPO法人軽量Rubyフォーラム 事務局次長 石井宏昌氏
- 9. 展示・交流会
- 株式会社Fusic [ mockmock ]他